JAF全日本ジムカーナ選手権 Round.4
 SUGO ALL JAPAN GYMKHANA  at 2007.05.20

  思い起こせば…
  初めてジムカーナに出会ったのは1997年だった.大学の掲示板を見てレースオフィシャルを始めたが,その流れでジムカーナのオフィシャルもするようになった.ジムカーナがどんな競技なのかも分からなかったけど,その年の全日本戦を見た時(オフィシャルとしてね),今まで見た地区戦や他の大会とは違うレベルの出来事が多すぎてとても疲れた覚えがある.それと同時に面白そうだけど,どうしたらこんな風に走れるのだろう?と首をひねったものだった.
当時の自分はジムカーナが出来るとも思わなかったし,当然ながら全日本に参戦する日が来ることなんて夢にも思わなかった・・・あれから10年.全日本勢と互角に戦えるとは思っちゃいないけど,とりあえず参戦している自分がいる.参戦するからには自分なりのベストを尽くして,少しはトップドライバーをおびやかしたいなぁと思う.
つーことでがんばるぞい!

  参戦の理由
  それはとても単純である.出てみたかった…からだ(笑)
本当に笑われてしまうかもしれないが,第一の理由はコレ.あとは全日本を経験することで得られたことを地区戦に生かせれるように,とにかくレベルの高いところでの争いを肌で感じたいってことかな.
お金は掛かるけど,やっぱやってみなきゃわからないことは多いしね.
JAF CUPにも出たいし,何事も経験ってことで!

  公開練習
  SUGOの方で木・金曜日と練習会が行なわれたが,出張の為に参加できず.出張じゃなくても仕事だから練習会には参加できなかったと思う.そんな訳で,SUGO入りしたのは土曜日の公開練習からでした.「初の全日本なのに余裕だね」と言われてもそれは仕方が無いのだ.
天気は午前中が雨で徐々に回復し,午後は曇り時々晴れといった状況で,コース状況も1本目がウェット,2本目が低温のドライといったところ.
コースはSUGOらしからず,前半の270度と最後の360度とターンが2つあります.しかも,最初の270度は低速コーナーから立ち上がって間もなくの逆荷重進入という難しい設定.どちらかと言えばテクニカルなコースです.
タイヤは殆ど溝が無いS1コンパウンドを使用.1本目は全然グリップしなくて序盤は撃沈!後半はタイヤの使えるグリップでどこまで出来るのかを確かめてみた感じ.2本目は1本目で得た情報を元に走る.感覚的にターンで他の選手に置いていかれると思っていたんだけど,区間タイムを見ると遅れてはいるもののそれ程でもないみたい.タイム的にはトップから2秒も離され11番手でしたが,初参戦で23台中の11番ですから.とりあえず真ん中より上の順位で公開練習は終了となりました.
明日の本番の日の天気は晴れです.というか,晴れてもらわないと困ります!
だって,フロントはM1しか持ってないもん(爆
 

  いよいよ本番
  今大会の目標は全日本の雰囲気,レベルの高い争いを感じること.
決して結果は求めていないが,出せる力を存分に出して,トップとの差がどれ程なのかを身をもって体験することなんですが,始まってみるとやっぱり緊張するものでして…
というか,始まる前から既に緊張していて,土曜の夜はぐっすりとは眠れませんでした(笑

コースは公開練習のコースの最終区間手前が変わりましたが,前半の270度ターンに続き,最終ターンも難しくなりました.むーっ
朝日が照っていた朝とは違い,厚い雲が覆う微妙な天気.俺はM1しかないぞ!頼むから晴れてくれ!そう願ったけど,現実はそうぢゃなかった
1本目走行の数分前からぽつりx2と雨が落ちてくる.タイヤは全日本規定で1大会1セットなので午後は晴れることを想定してM1で行くしかない.というかM1しか持ってない(笑
スタートした瞬間に空転が止まらないx2.全然加速できない状態で1〜2コーナーを通過.最初の島周りを抜けて,270度ターン.思ったよりうまく決まった.続く高速セクションは悪くないけど,滑りそうでちとチキン.中盤の島回しは無難にこなし,最終手前のヘアピンへ.イメージした通り大きく回って車速を殺さないようにしたが,ここは完熟でのイメージ作成が完璧に間違ったと走りながら思った.最終の360度ターンは若干失速したがまずまずな感じ.
1本目を終えて,タイムはトップから約2.5秒落ちの11番手だった


  走行解析!
  やっぱ全日本はみんな速い!うまい!!まあ,当たり前かも知れませんが…
タイムを分析すると,最初の区間,スタートから2コーナーまでで1秒,さらにそこから270度ターン立ち上がりまでで0.4秒,前半だけで計1.4秒も遅いことが判明!
しかし,そこからは互角で,ヘアピンの進入まではほぼ同じ,でもそのヘアピンの立ち上がりからターンまでで0.5秒,ターンで0.5秒,合わせてゴールまででさらに1秒突き放されていることが分かった.
条件としては路面が濡れていたときに走った私の方が悪いけど,後半はタイヤが暖まり,ほぼ同じタイムを出せる条件にはなっていたと思う.ということで,前半最初の1秒は何とかなるとして,後半のヘアピン立ち上がりのラインを小さく修正することと,ターンの精度をもう少し上げていけばトップの1秒落ちくらいには迫れるんじゃないかと考えた.
このタイム解析中に天気はかなり良くなってきている.あとはこのまま晴れてもらえば!!
 

  2本目
  あっという間に2本目の走行時間がやってきた.1本目とは違う緊張が襲ってくる.
あと1台でポイント!と思うと変な欲が出てきて緊張してしまうのだ.情けない…
心を落ち着かせて2本目の走行に入る.スタート時のグリップは1本目とは比べ物にならないくらい良い!加速感を保ったまま1コーナーを通過.そして2コーナーの進入へというところでクルマが挙動を乱す.何とか体制を整えつつ2コーナーをクリアしていくが,かなりのタイムロス.しかし,冷静にその後を走ることに徹した.270度ターンも綺麗に決まったし,ヘアピンのラインもコンパクトに修正し,うまくまとめることが出来た.
タイムは1本目から約1秒短縮したものの,目標のトップから1秒以内には届かなかった.
後で区間タイムを見ると,2コーナーでのふら付きだけで0.5秒近いロスをしていた.そして,意外だったのが中盤の島回しを立ち上がった後からヘアピン進入までの区間で,1本目の自分と比べて0.5秒も遅かったのだ.なんで???と不思議に思ったが,原因は不明だ. まぁ,タラレバでしかないけど,これらが全てうまくいったとすればトップから1秒以内に入れるタイムなので,初めてにしては上出来なのかなぁと一人で納得していた.
順位はというと,な,なんと,ポイント圏内の10位じゃありませんか!
まさか俺が?と自分が一番驚いてますが,とても嬉しい事実です.
 

  全日本初参戦を終えて
  まさかの全日本選手権ポイント獲得が一番大きい出来事になっちゃいましたが,それよりも課題が明確になったのが自分としては良かった.それは再現性,精度の向上.逆に言えば,出来ることを大会でやれていないということ.特にテクニカルな部分じゃない中間の島回し立ち上がり〜ヘアピン進入のタイムが,同じように走ったつもりでも0.5秒も違うというのはちょっと重症だと思う.ダメな部分をいくら修正しても,良い部分がダメになったのではトータルでプラスにならない.もっと修行せねば…
でも,ポジティブに考えれば,今まで苦手意識に支配されていたターンは1本目でもまずまず,2本目は綺麗に決めることができた.これを持続していけるようにこれまた練習を重ねて精度を上げたい!

そう,大会中何度も口には出して言ってましたが,これは地区戦の為の参戦なのだから,この反省を地区戦に生かさなければならないのだ.
嬉しいことに「ターン良かったよ!」とか「ちゃんと争ってたじゃん」とか嬉しい言葉も頂きました.今度は「優勝おめでとう」と言って貰えるように地区戦をがんばりますよぉ〜!

最後に,来年のことはどうなるか分かりません.だけど,今回全日本に参加した感想は「すっげー楽しい♪」なのだ.だって,本当に速いドライバーが本気でタイムを出してくるんですよ!その中に自分もいて,差はあれども同じ条件で戦えていることが本当に楽しい.
金銭面で苦しい部分は多々ありますが,何とかして来年も走りたいというのが本音.
今年も残りのどこかの全日本に出れれば出てみたいなぁなんても思っちゃいますが…
現実は厳しいですかねぇ.

走行ビデオ

 

 


− 今大会の正式結果 −
 
Motor Sports Maniac     Page design and created by   Rainbow.